スタッフの負担を軽減する取り組み

介護スタッフは、肉体的にも精神的な面でも負担が掛かる仕事です。ハードな就労が続き、離職を考える事態に陥るケースも少なくないのが、介護現場の実情です。要介護者の身体介助をしたり、身の回りの生活扶助に携わったりする日々を送ることは、ストレスや肉体的な疲労を蓄積することに繋がっていくのです。負担の高い介護職の就業状況を改善するためには、職員が一丸となって労働環境の問題を解決していくことが必要となります。

人手不足が叫ばれていたり、離職率が高かったりする職場の改善を目的として、介護現場にもIoTの導入が行われています。政府が取り組む、介護ロボット導入を促進する制度を活用した、介護事業の自動化が進んできたのです。介護職の方が離職する要因として挙げられる体調不良には、要介護者を抱えあげる機会が多いことに起因する腰痛があります。ロボットを介護の現場に導入することで、スタッフの作業負荷を軽減することを目指すのです。

介護施設にロボットを導入するにあたっては、予算の捻出が難しいと考える事業者も少なくありません。しかし、政府が推進する助成金を活用することで、300万円までの助成金を受けることが可能です。身体介助などの肉体的負荷が高い部分をロボットに代替させ、事務的作業のOA化を進めることができれば、スタッフが抱える作業負担は大きく軽減されます。小規模事業者であっても、助成金を活用することでIoT化を進めることは可能です。スタッフが負担を感じることのない、離職率の低い職場へと改善していけるのです。